最も有名なまつげ美容薬グラッシュビスタ

グラッシュビスタ

ルミガンと同じアラガン社製です。

ルミガンと同一成分で美容目的として販売している物であり、ルミガンと違いは基本的にはありません。
ですので日本のクリニックなどでまつげの薄い方などに処方する薬として処方されています。

まつげ貧毛症の薬としても日本の厚生労働省の認可があるのも大きな特徴です。

有効成分

ルミガンと全く同じ成分で以下のようになっております。

ビマトプロスト
毛周期の成長期延長
ベンザルコニウム塩化物
殺菌消毒剤として用いられています。
塩化ナトリウム
いわゆる塩の事。調剤のために用いられています。
リン酸一水素ナトリウム・七水和物
緩衝剤やpH調整剤 として用いられています。
クエン酸水和物
緩衝剤やph調整剤として用いられます。
塩酸
消毒などに用いられます。
水酸化ナトリウム
溶解剤や安定剤、ph調整剤として用いられます。

まつげ育毛の仕組み

まつげにも髪の毛と同じようにヘアサイクルがあります。
ビマトプロストはまつげの毛包に作用しヘアサイクル(毛周期)における成長期を延長することにより、まつげの成長を促進させると考えられてます。 (の期間)

  • 毛が生える
  • 毛が成長する
  • 成長が止まる
  • 現状維持
  • 毛が抜ける

1~2をまつげの「成長期」といい毛が伸び、太くなっていく期間になり、人にもよりますが通常約40日位の期間程になります。

3~4の期間を成長期に対して「退行期」といい、人にもよりますが約80日程の期間になります。

この1~5のサイクルがまつげのサイクルになり、まつげの成長期をビマトプロストの効能で期間を伸ばすことにより通常より太く、長く育つまつげになり、見た目濃くなるのです。

日本人に本当に効くのか?

「臨床試験では77.3%の人が効果があったと医師により判断され、ビマトプロストの効果が認められました。」

この情報はすでご存知かと思いますが、実際日本人向けの試験はどうだったのでしょうか。

日本の厚生労働省は厳密に試験を行い効果がある薬でなければ認証してもらう事はできない、最も厳しい認証機関の一つです。

実際に日本人への臨床試験を行った内容を説明すると、まず特発性まつげ貧毛症の方への試験と、がん化学療法によるまつげ貧毛症の方への試験の結果が公表されています。

加齢や皮膚・全身性の病気、円形脱毛症などが原因となっているまつげ貧毛症を「特発性まつげ貧毛症」といい、抗がん剤などの治療を受けて毛が抜けてしまった方などをがん化学療法によるまつげ貧毛症の方になります。

  • 特発性まつげ貧毛症の方への試験で効果を得られた割合
  • グラッシュビスタ使用した人
    77.3%
  • ブラセボ(※)を使用した人
    17.6%
    • がん化学療法によるまつげ貧毛症の方への試験で効果を得られた割合
    • グラッシュビスタ使用した人
      88.9%
      ブラセボを使用した人
      27.8%

    という臨床試験の結果であり、日本人の約8割の人が効果を実感した事がわかります。

    ※ブラセボとは偽薬であり、本物の薬の効果との比較(ここではグラッシュビスタの効果)を確認するために本物と偽って何の効果も無い薬を使用する事。

ルミガンと比べて

効果の違いはルミガンと同一成分であるため、特に大きな違いはありません。

ルミガンには付属していない専用のアプリケーターが70日分、右目と左目1本ずつ使用するため、140本付属しており、別途まつげブラシなどを用意する必要はありません。

日本の厚生労働省からはまつげ貧毛症治療薬として認可されています。
しかしながら、まつげ貧毛症として病院で処方されたとしても、残念ながら保険は適用外です。
薬価も決められておりませんので病院によりかなりの差があります。病院で処方してもらう際には前もって確認すべきでしょう。
だいたいの相場としては1本が20,000円前後の値段で、プラス診察料がかかります。

厚生労働省から認可されているという安心感がこの値段になっていると考えれば妥当なのかもしれません。