ルミガン本来の効果

ルミガンは緑内障治療のための薬です

ルミガンは緑内障の薬としてアメリカのアラガン社が開発した医薬品です。

アラガン社が開発する前まではキサラタンという薬が緑内障の薬として用いられていました。
効果はルミガン、キサラタン共に同程度という事ですが、キサラタンでは効果が得られない症例でもルミガンの使用で効果が表れるという事例もあるようです。
つまり眼圧を下げる効果を持っているのがルミガンであり、その副作用としてまつげが伸びたりまぶた虹彩に色素沈着が生じたりするのです。

美容目的で使用するにあたって、本来の薬の効果を知っておく事でルミガンとは何なのかを知り、より安心安全に使用する一助となると思います。

緑内障の原因

緑内障とは、眼圧が高まり、視神経が圧迫、その結果視野が狭くなったり視力が低下してしまう病気です。→緑内障の症状
重症になると失明の恐れもあります。

ではなぜ眼圧が高まるのでしょうか?

眼圧が高まる理由は眼房水と呼ばれる水が眼の中に必要以上に溜まるからと言われています。
眼房水は通常は眼圧を保ち、角膜、水晶体の栄養補給を行っている液体です。
眼の球体を維持しているための物と思ってください。

ではなぜ眼房水が必要以上に溜まってしまうのか。原因は二つ考えられます。

  • 必要以上に作られてしまう
  • 排出がうまくされていない

どちらかに当てはまると緑内障になってしまうのです。

ルミガンは2つ目の「排出がうまくされていない人」の眼に、「眼房水の排出を促す」効能がある薬です。

ここまで眼圧が上がる事が緑内障を引き起こす原因だと言い続けてきましたが、最近では緑内障の患者の多く(約6割程)が正常の眼圧にも関わらず緑内障と診断されるケースが増えています→正常眼圧緑内障

ただし正常眼圧緑内障も含めて緑内障の治療、予防には眼圧を下げる事が一番であると考えられている事には違いありません。

緑内障の症状

緑内障の症状は見えない場所が出現する、または視野が狭くなる症状が一般的です。

ただ、緑内障の病気の怖い所は病気の進行が非常に緩やかだったりするため、初期段階ではなかなか気づきにくく自覚する時にはかなり進行してしまっている場合が多いのです。

また緑内障は治癒する事はなく、ルミガンなどの使用や手術など色々な治療方を行っても、進行を緩めるのみの効果でしかありません。
つまり失った視力は回復する事はないのです。

正常眼圧緑内障

眼圧が正常と判断される値であるにも関わらず緑内障の症状になる方がいらっしゃいます。

なぜこのような事になるのでしょうか?
緑内障は眼圧が上がり視神経を圧迫されて起こる病気と説明しました。
視神経が耐えられる眼圧は人それぞれ違います。眼圧が低い人でもその圧力に視神経が耐えられない程弱い人が正常眼圧緑内障になります。

ですので個人差の問題で眼圧の値は適正値も個人差があるのです。

ルミガンという薬

今ルミガンを調べられている方の目的はほとんどの場合「まつげ美容」が目的だと思います。
私もまつげ美容からルミガンを知り、使い始めました。

眼房水の排出を助ける効果のあるルミガンを正常な眼圧の人が使用しても眼圧に大きな影響を与える事はありません。
ですからルミガンを緑内障ではない人が利用し、もし目に入っても大きな影響がないのです。

やはり目元に使う物である以上、ルミガンって本当はどういう物なのかを知った上で使うべきです。
安全と言われている物がなぜ安全と言われているのか知らないままを使うのは避けるべきでしょう。